コタロウに大事件起こる その2

続きです
朝、由希子と確認します
「匂い、減ってるよね? 効いてるね!」
抗生剤が効いたコタロウ
生死の分岐点、一つ越えたようです
その日も、朝一で病院に連れて行きました
ちなみに、猫は病院に連れて行くとき洗濯ネットに入れて連れて行きます
(暴れたり、逃げ出したりしないようにするため…)
この写真はネットから拾ってきたイメージです(笑)
病院に行って先生に見せると…
「匂いが減ってますね
抗生剤が効いている証拠、よかったですね
血液中に抗生剤が流れ、菌を殺しています
血管が生きているところは、血液が回り、全部生き残ります
膿んだところは血液が通っていないため、抗生剤が届きません
そのため、腐っていきます
これから数日で、生き残るところと死ぬところがはっきりしていきます
血の通わないところは、これからもどんどん崩れてきます
これだけ腐っていると、泌尿器や腸も腐っているかもしれません
その場合は、やはり安楽死になります
できれば4〜5日、経過を診たいと思います
生き残ったところと死んだところがはっきりした段階で、判断したいと思います」
コタロウは具合が悪くなってから11日間、完全に絶食状態でした
「できれば食事をし始めた段階で、一回目の手術をしたいと思います」
この日はネットに入れたまま、再度抗生剤の注射をして終わり
「明日、傷口を確認します」
この日も、注射をして家に連れて帰りました
猫は、自分が匂いを放っていると、気になって仕方がない動物
コタロウは患部が気になって、舐めようとします
でも、激痛が走るためか、舐めては「ギャッ!」と呻きます…
匂いは止まりましたが、獣医さんが予言した通り、その後も皮膚はどんどんと裂けていきます
尻尾、お尻、太ももの内側、お腹…
グチャグチャになっていきます
初めは「傷の様子を観察しよう」と見ていましたが…
どんどん広がる傷… 皮膚の内側や脂肪や筋肉がむき出しになってきます
その惨状たるや、あまりにもひどく… 正視できなくなりました
あまりにも凄すぎて「よくこんなになっても生きているもんだな」と思いました
こんなんなら、死んだほうがよほど楽だろう…
その日の晩のこと
僕は心がボッキリと折れました
「こんなにメチャクチャになっちゃったんだから、もう無理だ」と強く思いました
生き残ることに対しての希望、期待が消えていました…
なので、最期だと思って過ごすことに…
この時がコタロウの状態が悪かったピークだったと思います
それはそれは、本当に凄かった…
+++++
次の日の朝、また獣医さんに連れて行きました
「傷を確認しました
もう少し経過を見てから判断したかったのですが…
今の状態だと、これ以上待てません
見切りになってしまいますが、ともかく手術をしたいと思います
傷の肉がどれだけ生き残っているか、確認します
死んでいるところは切除し、生きているところは可能な限り縫合します
場合によっては、手術が全く無駄になるかもしません
その場合は、安楽死です
12日間断食しているので、体力がかなり落ちています
麻酔から覚めない可能性もありますので、その場合もごめんなさい」
やっぱり今日も、生死の分岐点目白押しです
最期の別れになるかもしれない、と思い、コタロウを撫でて病院を後にしました…
僕、今までに神頼みってほとんどしたことないんですけど…
今回は、近所の神社にお参りに行きましたよ!
+++++
夕方見に行くと、麻酔から覚醒していました!
また、生死の分岐を超えました
「切るだけ切り、縫えるだけ縫いました
手術は2時間半かかりました(猫では、かなりの大手術だそうです)
生きている皮膚だと思って縫ってみても、死んでいる場合があります
その場合は、縫合してもくっつかず、また裂けてきます
今回の手術では6割ぐらいしか、くっつかないかもしれません
数日したら、また再手術になります
腸や泌尿器は、目視では欠損があるかどうか判断できませんでした
大丈夫かもしれないし、ダメかもしれないし…
ダメなら最悪、安楽死です…
これからは点滴をして、栄養を入れていきます
術後落ち着いてきた段階で、餌を強制的に食べさせます
それで、腸がきちんと機能しているかどうか確認します
今日からは入院です」
ということで、この日から入院となりました
家にいた時は、コタロウの様子を確認に行くたびに「生きているかな?」と思います
 死んで、冷たくなっているかもしれない…
そんなことを思うと、見に行くのもいちいち気合がいります
見に行って生きていると「ああ、まだ生きている」と思うのでした
それが、今日からは入院
少なくとも僕とは比べ物にならない経験と技術を持った獣医さんが、診てくれることに…
緊急時にも、できるだけの対処をとってもらえる体制となりました
「入院」と聞いて、寂しい半分ホッとする半分でした
なんだか肩の荷が下りた気がしたなぁ…
コタロウの生死を、随分と、勝手に背負っていたようです
手術後の傷の写真です
これは初回の手術から、4日経ってます
クリックすると大きくなります
血とか苦手な人は、ご注意を!
ピーク時とは比べ物にならないぐらい、随分と綺麗になりました
手術ってすごいですね
西洋医学の凄さを、また体験するのでした
獣医さんが今回の傷の原因を教えてくれました…
「猫同士でケンカしたのが原因です
尻尾の付け根を上から強く噛まれたようです
直腸に刺さるぐらいの強い噛まれ方だったのでしょう
その衝撃でショック状態になり、吐いたり下痢したりしたのだと思います
噛まれた際に、雑菌が皮膚の内側に入りました
猫は皮膚が柔らかく、傷口がすぐに埋まってしまいます
そして、牙が刺さっても跡が残りませんので、見てもわからなくなります
雑菌が尻尾の付け根を化膿させました
そして重力で腹の方に、腿の方に、尻尾の方に膿が流れて行き、化膿させました
1週間以上経って、化膿し尽くすだけ化膿して、皮膚がいよいよ腐って破れてきたわけです
猫は皮膚が厚いので、皮膚内で化膿しやすい動物なんです
噛まれてから、すぐに抗生剤を数日間しっかり飲んでいれば、ここまでのことにはなりませんでした」
原因がはっきりしました
初めの病院で、薬はちゃんともらっていました
ただ、その薬は抗生剤の他に下痢止め、吐き気止めといろいろと入った混合剤
その薬を飲ませたとき、コタロウは明らかにぐったりし、体温が下がりました
そして、口から茶色い泡を吹き、それを嗅ぐと便の臭いがしました
もともと僕は薬嫌いです アンチ薬派といってもいい
「下痢も嘔吐も、もうしていない
抗生剤って無用な薬の代表選手でしょ
体温下がっているし、ぐったりしているし…
おまけに口がウンチ臭い…
これは薬をやめて、自然治癒力を高める方が大事」
牙を通して菌が注入されているなんて思いもしません
薬は2日間だけ飲ませて、やめてしまいました
それが、こんなことにつながるなんて…
もちろん、いつも最大限考え、調べ、判断し、行動してきたつもりです
思いつくこと、やれること、全部やってきました
ですので「たられば」はありません
あの時の僕は「薬は中止する」という判断を選ぶしかありませんでした…
でもそれは、致命的なミスジャッジでした
大きな大きな学びとなる出来事でした
長くなりましたので、今日はこの辺で
続きます
もう一回で終わるかな?
2016.01.09 Saturday  
猫のこと | comments(0) | -  

コメント
コメントする